代表挨拶

ビルディ株式会社 代表取締役 渡邉大樹
代表取締役 渡邉大樹

当社の主力事業であるEコマース事業は、2005年10月のサイト開設以来15年目を迎えました。EC業界を取り巻く環境は当時とはだいぶ変わったものになりましたが、ビルディの「お客様の現場を応援する」という事業コンセプトはまったく変わることなく、ただお客様のお困りごとを解決することにのみ注力してまいりました。

至急納品してほしい。突然故障した。代替機が必要。使い方が分からない。こんな工具はないか。現場の数だけお客様の要望があり、その都度私たちにできることは何か、精一杯取り組んでまいりました。難しいことも多々ありましたが、お客様の声に真摯に耳をかたむけ日々改善を続けることで、累計で全国7万以上の事業者様・個人様にご利用いただけるサービスへと成長させることが出来ました。

会社組織としては、社員が長く幸せに働ける環境をいかに作るかということに注力してきました。「従業員の物心両面の幸福」は京セラ稲盛さんの有名な言葉ですが、その著書の中で初めて出会って衝撃を受けて以来、私の中で曖昧であった企業像が明確な形となり、目指すべき理想として企業理念に掲げることになりました。物質的にも精神的にも満たされていなければ真の幸福とは言えません。社員の物的または心的犠牲のうえに成り立つ業績であれば、それは正しい企業の姿とは言えません。かく言う私も、会社設立間もない頃の社員に対しては、会社として、マネジャーとして未熟なばかりに何かと迷惑を掛けたこともありました。そうした苦い経験を踏まえ、今では少しずつ働きやすい環境へ近づくことができているのではないかと思っています。最近の平均残業時間は月間8時間ほどですが、2020年はこれをゼロに近づけさらに定時を30分切り上げる、7.5時間制に向けて動いています。

ECのみならず、小売業界全体を取り巻く環境は年々変化しています。我々自身をEコマースの会社と定義することは大変危険だと考えており、最近は極力通販という言葉を使わないようにしています。当社の主なお客様である建設業者様も千種万様でありまた日々変化しており、価値提供の方法も柔軟に変化対応していく必要があると考えています。当然これは社員にも言えることで、仕事の進め方や思考を常にアップデートしていかなければ、望ましい成果を出すことは出来ません。変化への柔軟かつ継続的な対応はビルディの社員として必須のマインドセットです。

2019年6月には、念願であった関東での物流拠点を構えました。これにより北海道と沖縄を除く全国各地へ、発送後の翌日配達が可能になりました。大手EC事業者様が当日・翌日配送を当たり前に実現している時代に今更感はありますが、それでも我々のような専門業者がそれを実現していくことには大きな意義があると思っています。今後、事業者様向けに即日納品できる在庫をさらに拡充し、商品選定からアフターサービスまで、様々な接点でお客様のお役に立てるようサービスの品質向上を進めてまいります。どうぞご期待ください。

2020年7月 代表取締役 渡邉 大樹